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こんにちは。Spomenikの山下です。
この記事はセルビアからスペインの飛行機の移動中に書きました。
というのもブランド名でもあるSpomenikというモニュメントを見に行くためセルビアに向かってます。
周りにセルビアに行ったことある人いらっしゃいます?
元々20代エセバックパッカーをやっていた私は東ヨーロッパ敗戦国の雰囲気が肌に合わずバルカン半島をスルーしてました。
30代になって歴史や文化を勉強するとジワジワ興味が湧き、
そしてとあるネットで流れてきたSpomenikの存在を知るのであります。
あの写真に出会ってしまったことで人ってここまで流れついてしまうのかと考え深くなります。
まずSpomenikって何?って感じですよね。
バルカン半島にあった旧ユーゴスラビア圏内の戦争後作られた慰霊碑・モニュメントのことを指します。
数はおよそ4000個?とネットでは書かれていてそんなにあるの?
って感じですが、書籍化で詳しく書かれているのは多分100個くらいかなと。
各々の自治体でデザイナーに依頼して、荒々しくコンクリートで作られてるものが多く、
1950年代のブルータリズムの影響で排他的というかSF感といか
形は様々で自然の中でポツンとあることが多い傾向があります。
写真で止まっておけば良かったんですが、当時悪ノリで見に行ってしまったんです。
クロアチアの田舎で無人駅から徒歩3時間くらいかかる山の中にあると知って一人で行きました。
その土地の人たちに聞き込みをしたところ、あそこにあるよと流れに流され、
(歩くのは嫌なのでヒッチハイクして3回くらい乗り換えたら着きました。)
山を登ると明らかに大きく変なものが突然現れました。
それが私が最初に見たポドカリッチというSpomenikの出会いでした。
山のひらけたところにこんな馬鹿でかいのモニュメントがいきなりあるなんて、
もうギャクみたいで笑っちゃうのと反面、めちゃくちゃカッコいい圧倒的なパワーはすごく、
その場で立ちすくんで感動したのを覚えています。
人って自分の想像を超えると感動を超えて放心状態になるんだと知りました。
月日は流れ(14年くらい)パンツのブランドを始めようと思いました。
スタートするにあたってブランド名を色々考えました。
色んな意味で強いパンツを作りたいとは決まっていましたが、中々しっくりくるものがなく、
マインドマップなるアイディア出しをしてる中で
ディカプリオに会いたいからdicaprio.comとかdecaplio projectや、
適当な外国人の名前でJOHON WILLIAMSとか紆余曲折ありました笑
そんな中、Spomenikの写真集を見てたら感動したポイント、強いデザイン、
そこに行くまでの過程のストーリー、ギャグみたいな凄さなど色々とリンクするものがあり、
これだ〜!っとなった流れです。
あと響きも良いのが個人的にグッドポイントでした。
そしてブランドコンセプは「人生の一部になる服」という大義名分を掲げました。
というのも歳を重ねると好きなものってある程度固まってきて、
心を掴まれるものに囲まれて生きることがベストだと考えています。
服は作る時間よりも、お客様に渡ってからの時間の方が遥かに長いです。
色々なファッションを通り過ぎて行く中で、一生物とは言えなくとも、
人生を彩るお手伝いができるようなブランドになれたらなと思っている次第です。
何事も言葉にすると軽薄になりがちで消費されてしまいそうですが、
Spomenikというブランドを通して、いい意味の狂った人生を一緒に歩めたら本望です。
今日も素敵な一日を〜
