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Spomenikの山下です。
年末のアトリエの大掃除を終えて、ハイネケンの薄〜いビールを片手にこちらを書いてる。
一年間お世話になったミシンをピカピカにしたり、
作業台を綺麗に磨いたり、ちょっと模様替えをしていたらあっという間に時間が過ぎ、
結局自分のデスク周りは何も手をつけれず、散らかったままの中パソコンと向き合っている。
昔カールラガーフェルトが机でデッサンしている写真を見たことがあって、
本が山積み、めちゃくちゃ散らかった机の上で平然と描いている姿に安心して、
机を片付けることを諦める癖がついた。
(だってカールラガーフェルトも散らかっているんだもんを合言葉に)
個人的な見解だけど、綺麗に整理整頓されている机の人の分類で
建築やグラフィックのデザイナーだと安心するが、
ファッションのデザイナーが綺麗な机だと超シャープなものを作っているいけてる人か、
すごくつまらないものを作っている仕事してないかの2択かなと思っいる。笑
ものづくりをしていると、夢中になって作ったり、この素材とこの素材意外に相性良かったり?や
実験を繰り返ししたり、一回帰って朝来た時の違和感を修正したりなど
現場感がナチュラルに出るのが普通だと思っいる。
なのでやたら綺麗なアトリエを見ると本当にここでクリエイションしてるの。。?と
穿った目になってしまう性格の悪さを持ち合わせている。
新しいことにチャレンジしようとしてるデザイナーは散らかってて欲しい笑
前回はブランド名の由来についてでしたが今回は、最初の一本目のパンツについて。
パンツブランドが最初に作るものってすごく大事そうじゃないですか。
まずどんな人に届けたいや、どんな設定のパンツや、
どんな背景でできた作ったパンツなのかなど、自分の中で自問自答を繰り返し、
勝手にルールを設けたり、これが世の中に必要かなど妄想し続け、
最初の展示会で作ったパンツの型は
ワイドタックパンツとストレートパンツの2型。
(たった2型、、10年以上服作り続けて2型、、展示会やるのに2型、、)
厳密にいうとデザイン展開をし、5型3色展開の15本のみの極小でした。
まず作り始めのキッカケの一つが、工場さんにあったデットストックの生地の山だった。
山というか部屋にいっぱいの素晴らしい生地が眠ってあって、
それをどうにかできないか、、という話があった。
服を量産するにはある程度のまとまった数量の生地が必要で、
10m以下や半端な生地は正直、量産するには中途半端で難しいのが現状だ。
それは縫ってもらう工場さんはある程度のロットのオーダーがないと
効率が悪く、技術的にも工賃的にも量産するには難しい条件になってしまうから。
という今まで服を作ってきた中で抱える問題を全てポジティブに変えるには、、
尚且つ自分が良いと思っているもので、誰もしてないこと、感動するもの、
継続性があるもの、社会的に貢献できるような仕組みを全部クリアしたのが
1本目のパッチワークをしたタックパンツだった。
パーツ数でいうと112パーツ。なんてこった。
(普通のタックパンツは大体15~20パーツ前後)
半端な生地をパンツ1枚に対してパッチワークで分散したらある程度枚数を確保できるからで、
パッチワークをしたくて作り始めたのはなく、
冷蔵庫の残り物の食材で美味しいフレンチを作る感覚に近い作り方だった。
もちろん組み合わせが凄く大切で、全部が全部デットストックからではないが
できるだけ素材の味をキープしたままデザインをした。
こちらがその1本目のタックパンツ。

もちろんフレンチなのでソースや仕込みに拘っているのよ〜と説明すると段々料理人みたいだが、
このタックパンツが1本目でSpomenikの軸になっている。
この型を毎シーズン展開しているが、正直一番工場さんが大変なパンツだ。
縫い合わせる工程が多ければ多いほど時間もかかるし、ズレるリスクも高くなるし、
手間も時間もかかるところをギュッと凝縮している。
でもこのタックパンツの型があるからこそ、
Spomenikのブランドの姿勢が伝わると思っているし、自分たちを鼓舞する大切なものだと思っている。
自分の作った過去のものに自分で感動できるくらい美味しいパンツを作りたい。
美味しいパンツをたくさん食べて欲しい。
小さくて尖ったフレンチでもてなしたい。
どうぞ2026年もSpomenikをご愛好宜しくお願い致します。